ネットや5chなどの書き込みを見ると「Amazonギフト券 空売り」というワードが目につくことがあります。
これは、申込みの際に偽物のギフトコードを入力する事で架空のAmazonギフト券にて買取金額を手に入れるという利用者側の行為の事を指します。
果たして、そんな事が本当にできてしまうのでしょうか?「空売り」の実態に迫ります。
目次
Amazonギフト券の空売りのやり方
amazonギフト券の空売りをしている方は、一体どのような手段で行っているのでしょうか?
方法としては実に単純です。
1.偽物・使用済みのギフコードで買取申し込み
2.買取金額が振り込まれる
3.買取業者からの連絡を一切無視する
空売りを成功させる為のポイントとしては、全くのランダムな文字列だと怪しまれるので「それらしい」並びのギフトコードを使ったりするようです。
更に、amazonギフト券の中身の確認を業者が確認する前に買取金額を振り込んでくれるサービスを行っているサイトを利用します。
中身の確認後に買取金額を振り込むタイプの買取方法の場合は申し込んだamazonギフト券が空である事がバレてしまうからです。
こういった所謂「先振込み」サービスは買取業者大手の「買取ボブ」などで実施されていた事もあり、多少買取金額が下がってしまってもいいから一秒でも早く現金が必要という方にとっては使い勝手が良いものでした。
しかし、その仕組みを悪用して全くデタラメなamazonギフト券を「空売り」するという行為も横行する形となってしまいました。
利用者との信頼関係の元に成立するサービスなだけに、このような悪質な利用は結果的に利用者の利便性を下げる結果となってしまうのです。
返金する前提で空売りする人も
amazonギフト券を空売りする人の目的は大きく2つあるようです。
1つは単純に偽物のamazonギフト券を使って買取金をだまし取って利益にしようと考えている方。
2つ目は「後で返金する前提で空売りして現金を調達する」という方です。
amazonギフト券を空売りしたら当然ながら買取サイトから返金のお願い連絡が何度も入りますが、それを無視し続けて最終的に弁護士を通じて警告書が届くまでおよそ1ヶ月程度の期間があると言います。
それまでに何とかお金を用意して返金するという事で「現金の前借り」のような目的で空売りを行うのです。
キャッシングやカードローンを利用できず、それでも現金が必要という切迫した状態の方はこのような方法で金欠を凌ぐという場合もあるようです。
ただし、空売りという行為は決して認められるものではなく非常にリスクが高いです。
安心して後払いにて現金を手に入れる方法は探せば見つかるので、以下の記事などを参考にしながら実行できそうなものを選んでみるのが良いかもしれません。
二重取りという悪質行為も横行
amazonギフト券の空売りと並んで、買取金の「二重取り」という悪質行為も横行しているようです。
二重取りとは、1つのamazonギフト券を複数の買取サイトにて買取申込みをして両方から振り込んでもらう行為の事。
買取が行われたamazonギフト券(Eメールタイプ)に関しては最終的にステータスが「受領済み」となっているのですが、それより前の段階である「発送済み」のステータスの場合はまだ手がつけられていない状態なので、その僅かなタイミングで他の業者に申込みをするという流れです。
実際に使用済みであるかに関わらず、既に取引が成立した状態のamazonギフト券を他の業者にも申し込みするのは結果的に空売りと同じであり悪質な行為です。
空売りは違法?裁判沙汰になる可能性は?
5chなどの書き込みをチェックしてみるとamazonギフト券の空売りという行為がさも普通の事(もしくは武勇伝)のように語られれていますが、結論から言うとamazonギフト券の空売りに関しては「詐欺罪」に該当します。
買取金を騙し取る目的で敢えて中身の無いamazonギフト券を買取に出している訳なので、紛れもない犯罪行為となり罰せられる可能性は非常に高いです。
ただ、殆どの場合は買取業者から民事訴訟によって訴えられます。
裁判沙汰になると答弁書を作成して提出した後に裁判所に出廷する事となりますし、出席したとしても結果的には被告側の敗訴となるのは明白なので、とにかく裁判沙汰になってしまう前に空売りに対する返金をした方が良いです。
返せる見込みがないとしても連絡さえすれば訴訟は免れる可能性が高いので無視だけは絶対に避けるのが賢明です。
「無視し続けたら連絡がこなくなるよ」
「私の場合は問題なく空売りできたから心配ない」
などのような書き込みが5chなどのネット掲示板にて見られる場合がありますが信憑性は一切ありませんし、仮に本当だとしても何かしら特別な事情がある限られたケースでしょう。
空売りに対する連絡を無視し続けたらどうなる?
一般的に、amazonギフト券の空売りをした際に行われる連絡の手順と、無視し続けた場合の最終的な裁判沙汰までの流れは以下のようになっています。
1.空売りが判明する
2.申込み者へ電話・メールで連絡が入る
3.暫くの期間、電話とメールが殺到する
4.連絡のピークが収まる
5.1ヶ月程度過ぎた頃に弁護士事務所を介して「警告書」が届く
6.支払期限を過ぎると刑事または民事告訴へ
以上のように、空売りをしたまま買取業者の連絡を無視し続けると非常に肩身の狭い思いをしながら生活を送ることとなります。
まさに債務者と同じような扱いを受ける事になりますが、相手を騙して金銭を得ている分こちらの方が悪質とも言えるでしょう。
買取サイトの利用ができなくなる可能性も
結果的に空売りをして買取業者からだまし取ったお金を返金したとしても、それで全て解決という事にはなりません。
そのような悪質な利用者に関しては、今後一切の申込みを受け付けないという対処をされる場合もあります。
返金したとしても詐欺を働いたという事実は変わりませんので当然と言えば当然のペナルティでしょう。
利用した買取サイトだけでなく、その姉妹店がある場合はそれらも軒並み利用不可となるので注意。
Amazonギフト券の空売りがバレる理由
amazonギフト券の空売りは殆どの場合、必ずバレます。
何故かというと、amazonギフト券を買取する際には利用者の身分証の提示を原則としています。
これはamazonギフト券だけに限らず全ての古物の売買に関する業者において必須となっています。
身分証だけでなく、買取金額の振込先として指定していただく銀行口座に関しても身分証と同名義のものに限らせていただいているので「他人の身分証」を使って申し込む事が難しくなっています。
電話番号の入力も必須としている業者も多く、電話番号を持っていない方は申込みができない場合もあります。
このように「身分証」「銀行口座」「電話番号」などの個人情報を元に取引しているので、仮に空売りなどのような不正な取引があった場合でも迅速に対応が行えるようになっているのです。
※他人の身分証を使うという行為も詐欺罪に該当します。
Amazonギフト券の空売りとは?まとめ
amazonギフト券の空売りについての仕組みと違法性について理解できたでしょうか。
このような行為は実際に現在でも横行しているのが5chなどの書き込みサイトを見ていると確認する事ができます。
中には「空売りできた」「細則の手紙も一切来ない」などの眉唾ものの体験談を目にすることもあります。
それらの真偽はさておき、そういった偏った情報ばかりを得ていると感覚が麻痺してしまいそうになりますが、amazonギフト券の空売りは違法行為ですので絶対に行わないようにしましょう。
買取サイトでは、そのような悪質行為を未然に防ぐ為に既存の買取方法などの仕組みなどを見直すことで再発防止に努めております。