Amazonギフト券買取の安全性について不安を感じている方は多いかと思います。
金券を用いた換金という事でどうしても怪しいイメージが先行してしまいますが、実際は至極真っ当なビジネスであり違法性はありません。
そんな中で考えられるAmazonギフト券買取のリスクと、安全に取引が行える方法などを紹介します。
目次
Amazonギフト券買取は違法ではない
まず結論として、Amazonギフト券の買取という行為に関しての違法性は無いということです。
これは、買取を行う事業者も買取をしてもらう客も同様です。
買取業者は「古物営業法」に則り、公安委員会に古物営業許可を申請した上で営業しています。
古物とは、一度誰かが使用した物品の事を指し以下のようなものが該当します。
・美術品
・衣類
・時計
・宝飾品
・自動車
・自動二輪及び原動機付自転車
・自転車類
・写真機類
・事務機器
・機械工具
・道具類
・皮革・ゴム製品類
・書籍
・金券類
つまり、我々が普段利用している「古着屋」「質屋」「中古車販売店」「リサイクルショップ」「古本屋」などは全てこの古物営業に該当します。
Amazonギフト券は上記の中での「金券」に該当し、チケットショップなどの店頭で営業している場合とインターネットのサイト上で運営している場合に分かれます。
これでAmazonギフト券の買取が違法ではないという理由がお分かりいただけたかと思います。
Amazonギフト券買取で考えられるリスク
Amazonギフト券の買取に違法性がない事は分かりましたが、実は違法ではないまでもリスクが完全に無いというわけでもありません。
それは、あらゆる「規約違反」によって生じるリスクです。
一体どのような規約違反が考えられるのでしょうか。
Amazonの規約違反
アマゾンでは、Amazonギフト券の転売に関する注意喚起をしております。
公式サイトには以下のような記述があります。
Amazonギフト券を再販売その他対価をもって譲渡すること（例：買取サイトにAmazonギフト券を売ること）も、Amazonギフト券細則の違反となり、アカウントの停止などの対象となります。ご自身で購入したギフト券ならびに各種キャンペーンなどを通じて入手したギフト券を転売、換金することは、お控えいただきますようお願いいたします。引用：アマゾン
規約違反によりアカウント停止の措置を受けてしまった場合は、アカウント内にチャージされているAmazonギフト残高は全て没収となり、いかなる理由をもってしてもアカウントの復活はできません。
クレジットカード会社の規約違反
クレジットカード会社においても、クレジットカードを現金化目的で利用する事を禁止しています。
そのような行為が判明した場合はカードの利用停止、あるいは利用契約の解除などの処置を受ける可能性があります。
ただし、クレジットカードで購入した商品が（例：Amazonギフト券やブランド品など）が実際に現金化に使われたという所まで把握するのはほぼ不可能であることから事実上まかり通っているのが現状です。
クレジットカードのショッピング枠の現金化業者などにおいても、そのようなサービスを利用した事によって利用者側が違法性を問われるという事は非常に稀です。
携帯キャリアの規約違反
最近では携帯電話のキャリア決済という後払いサービスでギフト券を購入して現金化するという方法も出てきました。
キャリア決済で支払をすれば、その代金は翌月の携帯電話料金と合算して払えば良いので現金やクレジットカードの利用枠が無くても購入が可能なのです。
ただし、先の２つの事例と同じく携帯キャリア会社も現金化目的での電子ギフト券の購入は規約違反としています。
その場合はクレジットカード会社と同様に、携帯電話契約の解除や利用金額の一括請求などが考えられます。
安心してAmazonギフト券の買取を行うコツ
様々なリスクを考慮した上で、できるだけ安心してAmazonギフト券の買取を行う為に覚えておきたい事をご紹介します。
これらの事柄に気をつける事でリスクを最小限に抑えながら安心の取引が可能となります。
多額のAmazonギフト券を購入しない
購入するAmazonギフト券の額面が高くなれば、その分クレジットカード会社の監視対象になる可能性が高いです。
そもそもクレジットカード会社がなぜ現金化を禁止しているかというと、利用した金額を滞納されてしまったり、最終的に自己破産などによって支払が行われなかった場合に莫大な被害を被るからです。
少額の利用で自己破産する方はいないと思いますし、クレジットカードの利用額が多いほど自己破産された際の被害が大きくなります。
よって、クレジットカード会社は利用者の収入などに応じて利用枠に上限をつけたりしているのです。
「多額のAmazonギフト券」とは具体的に何円からなの？という不明瞭な所もありますが、一般的な常識の範囲内であれば問題ないと思います。
数万円～数十万円であればよっぽどの事がなければ安心ですが、毎月同じ日（給料日の25日など）に同じ金額のAmazonギフト券を購入したりするのは避けたほうが無難です。
公式の販売元以外から購入しない
Amazonが認めた販売元以外からは購入しない方が現金化の際の安全面が保たれます。
Amazonギフト券を購入する正規の方法としては以下のようなものがあります。
・Amazon.co.jp
・コンビニエンスストアなどのギフト券取扱店
・携帯キャリアのオンラインストア
逆に、公式ではない販売元は以下のようなオークションサイトまたは転売サイト（買取店舗）です。
・ヤフオク！
・ギフト券格安サイト
・金券、チケットショップ
これらの中古ギフト券においては、出品者と購入者の間でのトラブルが起こる可能があります。
「購入したけど使えなかった」「商品が送られてこない」「出品者に問い合わせができない」「金額が違った」などの問題が起きても基本的には返品・返金などの保証はされません。
勿論、アマゾン側は転売自体を禁止しているので問い合わせても対処してくれないという事になります。
中古という事もあり定価よりも安く入手できる魅力はありますが、安全面を考慮するなら控えた方が良いでしょう。
安心出来ない買取業者の見分け方
ギフト券の買取業者を利用する際には、優良な業者を選択するのが第一です。
しかし、初めての方などは「どれを選べば良いかわからない」という方もいるでしょう。
そこで今回は「安心できない買取業者」の見分け方というポイントをご紹介します。
会社の運営情報に注意
ギフト券買取会社の公式サイトには、運営会社の情報が記載されている箇所やリンクがあります。
そこに記載されている情報によって良し悪しが見えてくる場合があります。
具体的には以下のようなチェック項目に沿って確認してみましょう。
■運営会社名
・・・社名を検索して知名度などをチェック（悪徳業者は名前を変えながら営業している場合があるので、その場合はネットに情報が少ない=信頼性に乏しい）■住所
・・・実際に存在する住所かどうか（レンタルオフィスなどを住所にしている場合は詐欺業者の可能性が高い）■電話番号
・・・固定電話ではなく携帯電話の場合は信頼性が落ちる。■その他
・・・古物商登録をせずに無許可で営業している業者
買取額を教えてくれない
買取サイトなどの場合はその日の換金率が掲載されている場合がありますが、ギフト券のタイプや金額その他の条件など（新規かリピーターか）によって換金率が変動します。
申し込みを進めていく段階で具体的な買取率はわかりますが、とりあえず先に「いくら振込されるか」だけを知りたいという場合もあるでしょう。
その際に電話やメールなどで問い合わせた際にハッキリとした買取率を教えれくれない場合は要注意です。
ギフト券を送ってもらう最終段階になってから平均より低い金額で提示してきたり、ここで初めて手数料が発生する旨を説明する場合もあります。
問い合わせに対して丁寧に応えてくれるかどうかは意外と重要な判断材料です。
Amazonギフト券の買取を安全に行う方法まとめ
Amazonギフト券の買取自体に違法性はないにしても、アマゾンやクレジットカード会社・携帯キャリアなどの規約に関しては気を配る必要があるという事がわかりました。
とはいえ現在までに現金化目的でAmazonギフト券を購入して買取業者を利用した事で違法性を問われたり規約違反などでペナルティを受けたという事例は極めて稀です。
今回ご紹介した「安全に取引を行う方法」などを理解していれば必要以上に気にすることはないでしょう。
